ねこローグ

ねこローグとはねこのダイアローグの略です。飼いねこの椛(もみじ)のことや自分自身やどんな方をも大切にできる良質なダイアローグ(対話)を記します。

災害と障害者と支援者と家族

 

 


 台風15号、台風19号や大雨被害、東日本大震災をはじめとする震災等で亡くなられた方に哀悼の意を表します。また傷を負われた方々に癒しがありますように祈ります。

 

 その上でですが、災害における障害者や支援者のおかれている状況について書いてみたいと思います。

 

 台風19号等の災害において支援者を守ることについては、以前記しました。

 それは下記です。

 

nekologue.hatenablog.com

 

 東日本大震災のときに、津波が迫ってきたときに、避難しようしていた高齢の親とそ の子どもがおられたそうです。

 

 親は、もう津波から逃れることができないと悟ったのでしょうか、子どもに先に行ってといい、子どもは津波から逃れ、親は津波に飲まれ命を落としたそうです。

 

  子どもさんは当然のことかもしれませんが、自責の念にとらわれたとの話を聞き、心を痛めました。

 

 しかし、この親をおいて逃げたということは、障害をお持ちの方にも起こる可能性が十分にあります。

 

 障害をお持ちの方は、ある意味、災害弱者ということばに当てはまるのかもです。

 

 障害者と言えるのかどうかはわからないですが、東日本大震災のときに大津波警報が出ているにもかかわらず、逃げなかった、いや避難できなかった引きこもりの方がおられたようです。

 

 下記に池上正樹さんというジャーナリストが記事にされています。

diamond.jp

 

 家からできることができないタイプの引きこもりの方は何らかの障害をもっているかいないかに関わらず災害弱者だと言えると思います。

 

 私が知る範囲ですが、引きこもりの方々にも、家から全く出ることができない方、

買い物などなにか用があるときだけは外出する方、ひきこもり当事者の集まりなどには参加できる方など多種多様のようです。

 

 ですので、「ひきこもり」と一括りにできない状況があるようです。

 

 また、大津波来襲の可能性があるのに、避難できなかった引きこもりの方とその親のことは今、社会問題となっている「8050問題」の一つといえます。

 

 8050問題に関しては、NHKのホームページ(下記に)詳しく記載されています。

www.nhk.or.jp

 

 

 ひきこもりのきっかけや時期も多種多様なようです。学生時代、社会人を経験してからなど。  

 

 離れて暮らす私の家族でも長年引きこもりをしている家族がいます。またそのことは、詳しく別の機会に書いてみたいと思います。

 

 話は変わりますが、私や私の家族も実際に被災経験があります。私や家族の身体には被害がありませんでしたが、去年の台風で私の自宅の屋根かわらは吹き飛び、屋根には穴が開きました。

 

 幸いにも火災保険に入っており、ほぼ全額修理費用をいただくことができましたが、

修理できたのは、ほぼ被災から1年後でした。ですので、屋根に開いた穴から、天井に水がしみこみ、天井やその部屋の畳など全部入れ替えましたが、それらの費用もすべて火災保険で出ました。

 

 また、家族は去年の台風のときに、ホームヘルパーの仕事の最中、移動先で台風の暴風雨で身動きが取れなくなり、ホームセンターに台風が去るまで避難していました。

そのホームセンターでは風で、ガラスが割れたそうです。

 

 私も福祉の仕事をしていて、その時は、どうしても出勤せざる得なく、台風が過ぎ去るまで、帰ることができませんでした。

 

 これらはごく普通に起こり得る事態です。

 

 災害のとき、障害者はどうなるでしょうか。

 

 避難に時間がかかる高齢者や障害者は先に避難を始めるように、避難準備情報というものが、避難勧告よりも先に流されます。

 

 しかし、実際になかなか避難に至らないという現実もあると聞きます。

 

 また、今回の大雨被害で「車中死」という言葉を聞きました。大雨で避難するときに、車を使い、洪水などに巻き込まれ、車の中で死んでしまったことのようです。

  

 高齢者や障害者の方の避難には車を使うことが多いでしょう。車がないととてもじゃないけれども避難所にいけないという地域の方もいます。

 

 私も飼い猫のもみじがいるので、災害時は車での避難になると思いますし、ねこがいると避難所にはいけないので、車での避難生活になるかと思います。

 

 また、障害者の方々には、福祉避難所というものが設置されています。福祉避難所の説明は下記です。

 

 

kotobank.jp

 

 しかし、福祉避難所が機能していない現実もあると聞きます。また、福祉避難所でない避難所でない避難所もすべての避難民を受け入れるキャパシティがないとも聞きます。

 

 また、ホームレスの方々を住所がないということで受け入れを拒否した避難所があるとのことでした。

www.sankei.com

 

 ホームレスの方々も災害弱者だといえるでしょう。河川に住んでいるホームレスの方々が増水で流されたということも聞きます。

   

  ホームレスの方々の問題もまた別に書いてみたいと思います。

 

 災害という非常時に真っ先に犠牲になる可能性のある災害弱者をどう支援するかは多種多様な問題を持っていることであると思います。

 

 この問題は、少しづつ書いていきたいと思います。

 

 2000字をこえましたので、第22回目を終わります。