ねこローグ

ねこローグとはねこのダイアローグの略です。飼いねこの椛(もみじ)のことや自分自身やどんな方をも大切にできる良質なダイアローグ(対話)を記します。

読書感想 ①  京都の名医がおしえる「やせる食べ方」

 実は、1年9ヶ月ぶりに受けた血液検査で、判明したことは

 

 軽度の「糖尿病」でした。空腹時血糖値が120 ヘモグロビンA1Cが6.9でした。

 

 私はかなり前から痛風で定期的に内科に通院していました。

 

    4年ほど前より、主治医より、糖尿病予備軍ですといわれていました。

 そこで、糖質制限を勧められ、京都の江部医師が書いておられる糖質制限の本を薦められました。

 

 そこで、糖質制限をはじめ、約70日で5キロほど体重を落としました。といっても、88キロが83キロになっただけですが。

 

 ところが、そこで油断したのか糖質、糖質の中でも炭水化物を大量に取るようになって、リバウンドをして、最大で98キロまで体重が増えてしまいました。

 

 そんなときに、1年9ヶ月ぶりに血液検査をしてわかったことが、軽度のⅡ型糖尿病でした。

 

 そこで、もう一度、4年ほど前に主治医より勧められた糖質制限の本を読んでみました。

 

 その本の一冊が、京都の名医が教える「やせる食べ方」です。

 

 太りやすさは糖質の量で決まる、糖質を食べると肥満ホルモンが出ますなどの糖質と肥満との関係の説明からはじまり、江部医師が理事長をされる京都の高雄病院での糖質制限をされた方の体重やBMIの変化の具体例、糖質の多い食べ物や糖質オフの食べ方など書いてくださっています。 

 

 また、江部医師は糖尿病であり、糖尿病と診断されたことをきっかけに、すでに勤務先で取り入れられていた糖質制限を始めたそうです。

 

 私もまだ、糖質制限を再開したばかりですが、4年前に糖尿病予備軍ですといわれたときと、実際に今回数値で糖尿病ですといわれた今回はメンタルに受ける影響は違います。

 

 真剣に自分の体と向き合わなければならないと思いました。

 私も福祉の仕事をしてきて、同僚や利用者さんで糖尿病になり、薬を飲んだり、インシュリンを打っている方を見てきました。

 

 まだ、私は軽度なので、食事療法だけで薬などいらないようですが、薬を飲みたくない、ましてやインシュリンを打ちたくないという思いになりました。

 

 そこで、今回、糖質制限を再開しました。

 

 まだ、糖質制限を始めて3週間程度ですが、3キロほど体重が落ちました。

 

 ただ、実際に、糖質制限に反対する声もあるもの事実です。糖質は生きていくのに必要で、必ず摂取しないといけないという意見もあります。

 

 また、日本糖尿病学会では、糖質制限食を認めていないとの事です。(アメリカではすでに認められているそうです。)

 

 しかし、下記記事にあるように貧困層にⅡ型糖尿病が広がっていることを考えると

糖質のとりすぎが影響していると考えるのが当然のことと思えます。

www.mag2.com

 

 

 では、福祉施設ではどうでしょうか。私が知る範囲の中でですが、糖質制限食を取り入れている障害者施設は聞いたことがありません。

 

 糖質を多量に含むご飯やパンが主食の施設での食事提供だと思います。

 

 確かにお米好きである日本人の背景からして主食にご飯ははずせないというのもあります。

 

 実際に私も小学生のときにカレーライスが給食で出たときはうれしかったです。 

 

 しかし、日本人がお米好きである背景だけが福祉施設の食事提供で糖質制限が取り入れられないこと理由でしょうか。

 

 それは、お金の問題ではないでしょうか。

 

 上記に記載したブログにも書いてありますが、貧困層に糖尿病が広がっている。それは安価な炭水化物を大量に取るからだと。

 

 私は管理栄養士ではありませんし、また福祉施設の経営者をしたことがないので、一食あたりに糖質制限食で作った場合の費用はわかりませんが、私の実感からしても、今の私の肉や魚、にんじんなどを除く野菜主体の食事だとあきらかに食費がかかります。

 

 実際に私の以前の勤務先では昼食にレトルトの食事をレンジであっためるだけという食事提供をしている施設は多々ありました。

 

 その場合、もちろん主食はご飯です。

 

 正確な統計はありませんが、貧困層に二型糖尿病が多いということは、障害者は健常者よりも二型糖尿病が多いということも言えるのではないかと思います。

 

 上記のブログで「健康までの格差が表れた日本」というのは、すでに健常者と障害者の間では明らかになっていることかもしれません。

 

 ただ、牧田医師という糖尿病専門医が書かれている本には、糖質制限は基本だが、糖質制限が行き過ぎるとよくないというようなことも書かれています。

 

 ですので、日中だけ通所する施設だとして、昼食に炭水化物を多量に含む食事が出たとしても、朝夕の食事でコントロールできれば問題ないとも思います。

 

 しかし、私自身は主治医から糖質制限を勧められて、糖質制限の本を購入し、自分で取り入れることができますが、それができない障害者の方々は多数おられます。

 

 ですので、障害者施設で出される食事は障害者の方にとって命ともいえます。

 

 また、別の機会に書きたいのですが、障害者施設に与えられる国からの食事提供に関する補助金は非常に少ないです。さらに、その補助を打ち切ろうという意見もあるようです。

 

 障害者であることが食と言う基本的なことで不利益をこうむることがないように、

問題提起をしていきたいと思います。

 

 2000字を超えましたので第23回目を終わりたいと思います。