起業への道 福祉施設開設
起業を考えていた時期があります。約1年ぐらい前までです。
依存症回復施設のサービス管理責任者をしていた時に、依存症や依存症の肩を持つ家族さん等からの相談を受け付ける相談ダイアルの相談員をしていました。
その相談ダイアルの内容の中で、ネットゲーム依存の子どもたちをもつご両親からの相談が非常に多いことに気付きました。
ネットゲーム依存は例えばスマホ、パソコンを使ってのネットゲームをやめることができなくなり、昼夜逆転になり、学校に行けなくなるようなことです。
ネットゲーム依存の紹介は下記です。
ネットゲーム依存の子どもたちは非常に多いですが、まだまだその治療ができる病院や対応ができる施設等が少ない現状です。
そこで、ネットゲーム依存の子どもたちを対象にした放課後デイサービスができるか検討を始めました。
放課後デイとは障害を持ったお子様で未就学児のお子さんから高校生まで利用することができる障害児のための施設です。
そこで、依存症の業界で活躍しておられる依存症回復者の方と知り合い、相談を始めました。
お金がほぼなかったので、施設設立や運営資金確保のために助成金やクラウドファンディングなどを利用できないか検討を重ねました。
結局は諸事情から施設開設は断念して、現在も障害者施設の管理者として働いています。
ただ、開設準備は勉強になりました。施設運営についての法律を調べたり、国からいただける報酬など、人員配置や運転資金など多岐に渡りました。何人の利用者さんを確保したら、いくらいただけるのか、それまで持ちこたえるための運転資金はいくら必要か等々。
それまでも雇われている管理者でしたが、自分で経営するとしたらと仮定しての様々な調査、判断は、現在の雇われの管理者を続けていくにあたっても役に立っています。
自分の給料分は何人の利用者さんが毎月何日利用していただくことで、払うことができるのか知ることができました。
職員の給料だけではなく、諸費用を知ることもできて、経営の立場に立つことは大変だということも知ることができました。
そのように、断念はしましたが、管理者をさせて頂くうえで、非常に貴重な経験をさせていただいたと思っています。
また、ある支援者の方からは、「経営は体に悪いよ~~」と言われました。メンタルや体を壊す可能性があるよとの助言でした。
また、私の友人の元会社経営者の方も、会社経営をしていたときは、1日24時間ずっと経営のことを考えていたといわれていました。
必ずうまくいくと計画を立てていても、問題が起こり、少なくとも3割はうまくいかないそうです。
私は、先ずは自分ができることとして、楽天家計簿を1年ほど前からつけはじめました。スマホで入力できるので便利です。
自分の生活費の家計簿をつけることができないのに、経営を見ることはできないだろうと考えました。
話が少しそれますが、楽天家計簿から、マネーフォワードミーという家計簿に変えようかと思い、そちらも利用し始めました。マネーフォワードミーは、クレジットカードだけでなく、証券会社や銀行のカードなども自動で入力されるので便利かと思いました。(家計簿のことはまた別に書きたいと思います。)
起業はまずは、住宅ローン等ローンをすべて返済し終えて、ローン分の圧迫を生活費から取り除けて、起業してうまくいかなくても、住宅だけはある、何か仕事をしていければよいという状況になってから検討をはじめようかと思っています。
実際に、不正請求で取り消しになって、施設閉鎖をするだけでなく、経営不振でやっていけなくなって、施設閉鎖、倒産する法人もあるようです。
起業、経営は必ずうまくいくものではないと思います。うまくいかなかったときに、生活をしていけなくなっては困ります。
今回は起業のタイミングではなかったという判断でした。実際に、本業の給与だけではなく、副業も考えています。ブログもその一つの候補ではありますが、本業の給与もしっかり頂いて、副業も育ててからでも、起業は遅くないように思います。
起業を検討するに当たり、友人に一緒に経営しませんかとも声をかけていました。
その友人は、サービス管理責任者の資格を持っていますし、私もその資格を持っていますから、どちらかがサービス管理責任者をして、どちらかが経営に専念できる状況を作り出せばよいかとも思っていました。
その友人も、生活費を考えると、起業するタイミングは今ではないと考えたようで、私も共に断念しました。
しかし、その友人とのつながりは常にあり、今の仕事の助言も頂いています。
私よりも福祉の経験は長く、色々教えられています。
友人とのつながりもそうですし、元会社経営者の友人とのつながりや様々な人とのつながりができていますし、これからもお互いに高めあうことができていくように思います。
2000字をこえましたので第15回目を終わります。