ネットワークと補完 ② 関西当事者研究交流集会の開催とつながり
昨日は、大阪大学豊中キャンパス大阪大学会館で開催された「関西当事者研究交流集会」に参加しました。約200名以上の参加で、午前・午後のプログラムとその後懇親会が開催されました
また、大会前日には、実行委員中心に、北海道の浦河町にあるべてるの家の皆様を迎えて、イタリア料理店で前夜祭が開催されました。
前夜祭のイタリア料理店では、肉やパスタなどのコース料理に、アルコールなど飲み放題などで3500円というリーズナブルなお値段で、料理も美味しかったです。
当事者研究の実行委員会の方でとてもグルメなSさんという友人がおられて、Sさんが参加人数や値段などを見て、決めて提案されます。
友人Sさんが仕切ってくださって前夜祭を滞りなく開催していくこと、これもそれぞれの強みを生かした補完だと言えます。
前夜祭の前には、私は参加しなかったのですが、大会の準備が午後よりありました。
準備を終えての前夜祭でみなリラックスして、歓談を楽しみながら、お酒を飲む人は酔いながら、楽しんでいました。
北海道のべてるの家の皆様は、大会前日昼に大阪へ到着し、アベノハルカスなどの見学し、前夜祭に参加されました。
アベノハルカスはこちら
べてるの家の皆様のあべのハルカスや大阪観光を楽しまれたようでした。長旅の疲れも見せず、前夜祭に参加されていました。
ちなみに、べてるの家のある北海道浦河町は、新千歳空港より車で2時間半~3時間かかります。浦河町を出発して、およそですが大阪の中心まで約10時間はかかります。
べてるの家はこちら
大会当日は、午前と午後の部に分かれました。
午前の部は、ウオーミングアップや当事者研究の理念についてミーティングが開催されました。
午後は、当事者研究の発表やライブ(生での)当事者研究がありました。
ライブ当事者研究は、その場で当事者研究をやってみるという試みです。阪本病院なかまの家の皆さんとぴあくりにっくの皆様がされていました。
なかまの家の紹介はこちらです。
ぴあくりにっく・ぴあきっちんの当事者研究の紹介はこちら
上記以外にも当事者研究を開催している団体、関心がある団体や個人が集っていました。
そもそも当事者研究って何ってことですが、下記のとおりですが解説が長いです。
じっくり読みたい方は参照してください。
当事者研究は、様々な苦労や悩みを仲間と一緒に研究し、自己対処の方法を見つけて、また研究していく営みだといえます。
当事者研究は、北海道の浦河町で始まって、約20年と聞いていますが、日本のみならず、世界へと広がっています。また、精神疾患の当事者のみならず支援者の当事者研究も定期的に各地で開催されています。
また、当事者研究の全国大会は2020年は福岡・佐賀で開催される予定で準備が進められています。
盛会のうちに関西当事者研究交流集会が終わりましたが、それぞれの事業所や病院などで定期的に当事者研究は開催されます。
私も関西当事者研究大会の実行委員の1人ではありますが、今回は実行委員会にも余り参加せず、当日も大会にはじめて参加したITに詳しい精神保健福祉士の友人(仮名 Nさん)と一緒に研究を見ていました。
ゆっくりとすごさせていただきましたが、誰一人として、私がのんびりしていることを指摘する人はおらず、それぞれのペースで役割をこなされていました。
また関西当事者研究大会の会場には引きこもり部屋が二部屋用意されていて、研究発表の会場にいることが辛くなったりした方々のためにゆっくりと休むことができる場所が用意されています。
私も友人のNさんと一緒に研究発表は終わったら、ゆっくりと談笑していました。
なお、当事者研究の発表は色々なものがあり、生きる目的を考察したような発表や友人や異性の友人との付き合いを考察したような発表などがありました。
研究発表の後には、質疑応答があり、活発な議論がなされていました。ある精神疾患の当事者の方は、精神保健福祉士を取得するために通信制の大学に進学する予定ですといわれていました。
そのように、精神疾患の当事者の方々の中には、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得する方々が増えているように思います
様々なつながりの中で開催されました関西当事者研究大会ですが、2020年の冬には、支援者の当事者研究の全国の集まりがあるとも告知されていました。
研究はともすれば孤独になりがちなものだともいえるのでしょうが、当事者研究は、本人が望めば研究発表の場が用意されていますし、普段の研究の場がある意味発表の場とも言えます。
当事者研究はつながりを生み、つながりの中で生きるものだと思います。
2000字を超えましたので、第10回目を終わります。